
いざ、お歳暮を渡すときのマナー
手渡し?宅急便?
本来は直接相手方に訪問して手渡して渡すのがマナーとされていますが、ビジネスの面では年末は忙しい時期でもあるため、相手の仕事に影響が出ないようにと逆に宅急便のほうが喜ばれるケースも少なくありません。実際、渡すときのマナーを勉強しましょう。
手渡しで渡す場合
・熨斗
熨斗と水引を付けましょう(相手に生ものを贈るときは、熨斗は必要ありません)。熨斗は表書きに「お歳暮(御歳暮)」または「お礼」などと書き、自分の名前を書きます(会社名でも可)。水引は蝶々結びで色は紅白のものを選びましょう。
・時間帯
深夜・早朝・食事時は避けましょう。迷惑にあたります。都合の良い時間を伺ってから訪問しましょう。 以上のことを事前にしておきましょう。
・渡し方
部屋へ通してもらい、相手方が座られてから渡しましょう。できれば風呂敷に包んでおくのが正式なマナーとされていますが、無い場合は紙袋などで代用しましょう。熨斗の文字の向きを相手側にしてから、感謝の気持ちを一言伝えて、渡します。(包んできた風呂敷や紙袋は持って帰りましょう。風呂敷や紙袋に入れたままお歳暮を渡してはいけません)
宅急便で届ける場合
・熨斗
手渡しとの違いは、明確に決まっているわけではありませんが、手渡しの場合は外熨斗を使い、宅急便などの場合は内熨斗を使う、という使い分けが一般的なようです。今では注文時にお願いするとお店側がやってくれますので、一言伝えると心配はいらないようです。
・挨拶状
贈ったのはいいけど贈りっぱなし、というのは良くないですよね。宅急便で送る場合には、挨拶状を一緒に同封するか、もしくはお歳暮より少し早めに届けるようにしましょう。この挨拶状、なにを書けばいいのかというと、当然ながら感謝の気持ちでも良いですし、近況報告、相手方の安否を気遣う事などを書きましょう。手紙か葉書に書けば良いです。
より喜んでもらうためには?
このように、ただ「お歳暮」と一口に言っても、たくさんマナーが存在します。もしかしたら、ただ何も考えずにお歳暮だから適当に贈れば喜ぶのではないか?と考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、贈られる相手方の方をしっかり考えてあげないと、生ものが賞味期限ぎりぎりに届いた、とか、病気をしているのに糖分や塩分が高いものが贈られた、などというようになってしまっては、せっかく感謝の気持ちで贈っているのに贈ったほうも贈られたほうもガッカリしてしまいますよね。また、もしかしたら「お歳暮を貰っても、お礼状を書いたりするのが面倒だからいらない」という方もいるかもしれません。そういった方に対しては、贈るのは良くないでしょう。相手のことを良く考えて、適切な贈り物をしたいですね。また、お歳暮を貰った場合も同様、もし親しい関係だとしても、しっかりマナーを守った上で、ちゃんとお礼を伝えましょう。場合によってはお返しを送る事も考え、親しければ電話でお礼をしても構いません。

